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Column


第49回 鳥インフルエンザ
<質問>
暑くて、もう夏になったのか?と思いきや、長袖を羽織りたくなるような寒さになったり、ともすると急に強い雨に降られたりと、全く落ち着かない天気です。おかげで、頭痛やら体調も本調子とはいきません。とはいえ、「新型コロナ禍が第5類になったら、遠出の予定を立てよう、久しぶりの再会を楽しもうね」と、友達と約束していたので、先日LINEしました。

ところが、なんと友達も、体調がイマイチと返信があって、似た者同士か!と笑いました。でも、そこから通話で声を聴くと、なんとも笑えない話で、友達はGWの少し前にインフルエンザだったらしく、そこから体調が戻りきらない、というのです。友達は「実家暮らしなんで心配はいらないよ!お互い元気になったら会おうね!」と言うので、私も「うん約束だよ、お大事に!」と、電話を切ったのですが、まさか春も半ばを越えて、インフルエンザとは!と驚きました。

それで、私も油断しないでおこうと、遊びや外食の欲求に少しブレーキをかけて、せめて家で美味しい料理でも作ろうかなと思ったのですが、ここのところ食材の高騰が激しくありませんか? 特に、卵です。私の記憶違いでなければ、去年の今ごろ、4~5月は1パック10個入りで税抜200円を超えるなんて、まぁまぁ良い卵だったと思うのです。

でも今は、いつものスーパーマーケットで、特売の卵が300円に迫っていますし、「1人1パック」なのに、会社帰りの時間では売り切れていて、休日や勤務シフトが遅い日の午前中でないと買えません。なんでだろう?と、お店の人に聞くと、鳥インフルエンザのせいなんだとか。ここでもインフルエンザなの!と驚くやら、呆れるやら。

私たちの生活が、インフルエンザに、ここまで振り回されるとは思いもしませんでした。もしかして、今のインフルエンザは、いつもと違うのでしょうか? 何か変わったりしたんでしょうか? 新型コロナ禍が落ち着いてきたのに、次はスペイン風邪(第36回)みたいなパンデミックが始まったりしないですよね?(神奈川県 T.A.)
(2023年5月)
<回答>
T.A.さん、ご質問ありがとうございます。季節の変わり目は大変ですよね。そういえば、本コラムで気象病(Meteoropathy)に触れたのは、ちょうど1年前でした(第37回)。どうりで、私も体調がイマイチだな、と感じていたわけです。

現時点におけるインフルエンザの状況
それはさておき、昨年末に丸2年に渡って沈静化していたインフルエンザが流行し始めて、どうなることか?と肝を冷やしたものですが、今のところ、新型コロナ禍前と比べて、感染者数のピークは6分の1程度です(図1)。ただし、油断ならないのは、平年よりもピークが遅くズレて見えることです。

また、おそらく今年(2023年)の3月13日以降、マスク着用が個人の判断に委ねられた影響もあるのでしょうが、5月に入っても、感染者数が下がりきっていませんし、一部に学校での集団感染も発生しています。個人的には、これから本格的なピークが来る可能性も、ゼロではないと思います。


実際、新型コロナウイルスのmRNAワクチン開発で、一躍名を上げたモデルナの日本法人が、インフルエンザ患者数の推移を公表しているのですが、5月28日の推計値では、感染者数が増え始めています(図2)。もちろん、杞憂に終わることを願うのですが、今しばらくは、基本的な感染対策を意識するべきかもしれません。


(注1)  定点当たり患者報告数:
各定点(特定の医療機関 (注2))が月曜日から日曜日までに診療した全ての患者数(=7日間の定点総患者数)を定点総数で割った値。毎週金曜日に、前週のデータが公表される。

(注2)   定点: 
関係医師会の協力により、各都道府県が「指定届出機関」として選定する医療機関のこと。感染症法の定める「感染症発生動向調査事業実施要綱」に基づき、「5類感染症」に該当する各疾病ごとに選定される。選定は、各地域の人口密度や医療機関の分布に配慮し、可能な限り無作為かつ全国的に不偏となるよう、調整されている。各定点のデータは、最終的に「国立感染症研究所(National Institute of Infectious Diseases, NIID)」でまとめられる。ちなみに、図1は都内419ヶ所、図2の公表値は全国約5000ヶ所の「季節性インフルエンザに関する定点」に選定された医療機関におけるデータである。ただし、データの解釈は、定点で受診していない感染者(無症候ないし軽症、および定点以外の受診者)が含まれないことに注意。

(注3)   図2の「推計値」: 
日本臨床実態調査(JAMDAS, (注4))に把握される、全国の医療施設における診察記録から、1施設当たりの1日患者数を推計したデータ。推計の詳細は、2023年5月時点で明かされていない(学術論文として準備中とのこと)。

(注4)   日本臨床実態調査(Japan Medical Data Survey, JAMDAS): 
医療関連ITサービスを提供する企業の「エムスリー株式会社 (M3, Inc.)」が独自に構築するデータベース。同社が運営する医療従事者専門サイト「m3.com」には、国内の医師28万人(約9割)が登録している。JAMDASのデータを使えば、同社サービスを受ける約4100ヶ所の医療機関(2022年12月時点)から、2日遅れで、統計利用の許諾を得た診療情報(検査結果等を含む)が得られるため、医療現場の状況が、ほぼリアルタイムかつ全国レベルで把握できるとされる。ただし、データの解釈は、同社サービスを受けていない医療機関の受診者や、無症候ないし軽症で未受診の感染者が含まれていないことに注意。

“鳥インフルエンザ”の話の前に!
さて、鳥インフルエンザ(Avian influenza)ですが、現在、世界的に大流行しています。そして、T.A.さんがお店でお聞きになられたように、日本でも、養鶏農家が大打撃を受けています。ただし、後から少し説明しますが、卵の品薄と高騰は、鳥インフルエンザだけが原因ではないようです。

まずは、疾病としての鳥インフルエンザについての解説です。と、その前に、一般的なインフルエンザウイルスについての説明を済ませないといけないのですが、まずは、言い訳からです。
以前、本コラムでインフルエンザを取り上げたのは第7回のことでしたから、もう、3年半も前ですね。そのときに、「インフルエンザウイルスは、A~C型と、大きく3つに分類される」と解説しましたが、より正確にいうと、ウイルス学的にはD型を含めて4つに分類されます(注5)

このときは、主に、ヒトの疾病としてのインフルエンザについてお話したかったので、省略していました。ちなみに、同回では「B型はヒトだけが感染する」と説明したのですが、これも、より正確な話をすると、一部の海生哺乳類(アシカ科、アザラシ科、セイウチ科)には感染します。

これも、A型の特徴を説明する上で(今回も後述しますが)、簡略化するための省略でした。もし、アレ?と思われた読者がおられましたら、情報の追加とともに謝罪いたします。申し訳ありませんでした。

(注5) D型インフルエンザウイルス: 
2011年にアメリカでブタから分離され、2016年に偶蹄類の家畜(ウシ、ブタ、ヤギ、ラクダなど)に感染する新たな型として分類された。2023年時点で、D型のヒトに対する感染性は十分に分かっておらず、重病化が稀なC型と合わせて、ヒトの疫学上は問題にされていないため、ワクチンは未開発。

いずれにせよ、ヒト社会で最も問題視されるのは、A型で間違いありません。ヒトの疾病としての「インフルエンザ」も、後から説明する「鳥インフルエンザ」でも、です。ちなみに、インフルエンザウイルスの構造は、どの型も共通していて、第27回で説明したコロナウイルスとも似ています(図3)


まず、ウイルスの遺伝情報が書かれた鎖状のリボ核酸(Ribonucleic acid, RNA)と、核タンパク質(nucleoprotein, 略号:NP)です。RNA鎖は、NPに螺旋状に巻き付いて複合体のヌクレオカプシド(nucleocapsid protein, 略号:NCP)となり、安定化します。

そして、ウイルス粒子の外殻であるエンベロープ(envelope)が、NCPを取り囲んでいます。ちなみに、エンベロープは、感染先の細胞膜に由来する脂質膜です。さらに、エンベロープを内側から補強するM1タンパク質(M1 protein, 略号:M1)、エンベロープに含まれる機能性タンパク質のM2タンパク質(M2 protein, 略号:M2)、そして2種類のスパイクタンパク質(spike protein)を持っています。

スパイクタンパク質の1つはヘマグルチニン(hemagglutinin, 略号:HA)、もう1つはノイラミニダーゼ (neuraminidase, 略号:NA)と言います。 HAは感染先の細胞に結合してウイルスのNCPを挿入させ、NAは感染した細胞で複製・増殖したウイルスをその細胞から分離させるために機能します。

インフルエンザウイルスの型を決めているのは、上記した構造の内、M1とNP、2つのタンパク質の免疫学的な反応(抗原性)によります。もう少し具体的に言うと、例えば、A型のM1を抗原とする抗体は、B型やC型のM1には抗原抗体反応(免疫の抗体が特定の抗原に結合すること)しないのです。つまり、私たちヒトを含む動物の免疫は、インフルエンザウイルスのM1ないしNPについて、A型からD型では別物と認識している、というわけです。

そして、各型の細分化(亜型)は、2種類のスパイクタンパク質(HAとNA)の抗原性で決められています。B~D型の亜型は、ほぼ無いのですが、A型のHAとNAは種類が多く、これまでに18種類のHA(H1~H18)と11種類のNA(N1~N11)が見つかっています。

つまり、理論上は198種類の亜型が存在しますが、現時点(2023年5月)では、その内126種類が確認されています。さらに、同じ亜型の中でも、流行する年度や地域によって、細かな抗原性の違いがあり、それぞれを「ウイルス株」として分類し、命名しています(注6)

(注6) インフルエンザウイルス株の命名法: 
原則的に、分離した新規ウイルスは以下のように表記する。
   型/生物種/地域/順番/年度(スパイクタンパク質の組み合わせ)

ただし、「生物種」が「ヒト」の場合は省略する。また、「地域」は「発生源や流行の中心地」ではなく、「該当のウイルスを分離した土地」であることに注意。「年度」は西暦のアラビア数字で、1999年までは下2桁、2000年以降は4桁で表記する。「スパイクタンパク質の組み合わせ」については、A型のみに表記する(B~D型は、ほぼ亜型がないので)。

読者の皆さんの中には、まだ、2009年にパンデミックを起こした新型インフルエンザを覚えている方がおられるかもしれません。その株は「A/California/7/2009(H1N1)」と名付けられました。ちなみに、当時のWHOは、通常の季節性インフルエンザと区別する目的で、”Pandemic H1N1/09 virus”や”H1N1pdm09”と呼称しています。そして、2009年以降に流行するH1N1亜型の内、2009年の株に類似した変異株には「A/~/20??(H1N1)pdm09」と命名しています。

余談ですが、現在のH1N1亜型の株は、全てスペイン風邪 A/Swine/Wisconsin/15/30(H1N1)の変異株であることが分かっています。また、1977~78年に大流行したソ連風邪の株がH1N1亜型だったことから、日本ではH1N1亜型を「ソ連A型」と呼称していました。

H1N1の他は、これまでにH1N2、H2N2、H3N2といった亜型が流行しましたが、特に、H2N2は1956~58年のアジア風邪、H3N2は1968~69年に大流行した香港風邪の原因になりました。その後も流行を繰り返す、H3N2亜型を日本では「香港A型」と呼称しています。

ちなみに、現在の日本では、A(H1N1)pdm09とA(H3N2)の変異株、さらにB型の代表的な変異株2種類の計4変異株から、インフルエンザ4価ワクチンを製造して予防接種に用いています。

A型の流行については、亜型の表記を「スパイクタンパク質の組み合わせ」のみに省略することが多いので、以下は、これに従います。

全てのインフルエンザウイルスのご先祖様だった!
さて、ようやく鳥インフルエンザの話に移る準備が整いました。
と言いますか、最も一般的なインフルエンザウイルス、言い換えると「全てのインフルエンザウイルスのご先祖」に当たるのが、実は、鳥インフルエンザウイルスなのです。

そもそもの始まり、インフルエンザウイルス(A型)の宿主は、ユーラシア大陸の北に広がる水鳥たちでした。それは、水鳥たちの大腸上皮細胞で増殖し、生息域の水辺に排泄されます。そして、糞が溶けてウイルスに汚染された水を媒介して、他の鳥たちに感染していました。水鳥たち(特に鴨や白鳥)は季節を巡って大陸を南北に渡り、それに合わせて、ウイルスも各地に広がったのでしょう。


おそらくは進化論的に、ウイルスに弱い個体は淘汰されていき、結果的に、今の鳥インフルエンザウイルスの多くは、鳥類に対して弱毒性になりました。しかし、皮肉にも、人類が誕生して農業を営み、畜産を始めたことが、一つの契機となりました。

特に、家禽の開発が決め手になりました。古代(antiquity)から世界各国で野生の鴨を家畜化したアヒル(Domestic duck)や、さらに遡ること先史時代(prehistory)から東南アジアで家畜化の進んだニワトリです。

飼育のために密集した大量の家禽の間で感染を繰り返すうち、鳥インフルエンザウイルスは突然変異を蓄積させて、いつしか様々な哺乳類の上気道に感染するウイルスに分子進化しました。本来は、ウイルスが、感染先の種を跨ぐことは稀なことです。

インフルエンザウイルスの遺伝情報であるRNAが、化学的にDNAより不安定なことは、突然変異の早まった原因の1つでしょう。さらに、家畜のブタが特殊でした。何と、ブタの上気道の上皮細胞は、ヒトのインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスの、どちらにも感染するのです。

第7回でも触れましたが、ブタの中で同時に感染した鳥とヒトのインフルエンザウイルスが、遺伝子組換えを起こして、突然変異を加速するようになったのです。これは、ヒトにとっても、鳥類にとっても、不幸なことでした。

鳥類にとっては、太古から付き合いのある、無害だったウイルスの内、猛烈に加速された突然変異によって病原性を再獲得した亜型が現れたのです。これを高病原性鳥インフルエンザウイルス(high pathogenicity avian influenza, HPAV)と言います。ちなみに、ここで言う「高病原性」とは、ニワトリに対する致死性を診断基準としたもので、ヒトの病原性を意味していません。

改めて強調しておくと、鳥インフルエンザウイルスは、通常、ヒトには感染しません。上記したように、鳥インフルエンザウイルスは、大腸内皮細胞に感染しますから、基本的に、ウイルスは、汚染された水分などの経口摂取で消化管に侵入する必要があります。よほど大量のウイルスに晒されることが無ければ、ヒトが感染する心配は要りません。

現在の市場流通で、私たちが、HPAVに罹った鳥肉を口にする可能性は限りなくゼロに近いですが、普通に火を通して調理されていればウイルスは不活化するので、知らずに食べたとしても大丈夫です。

ただし、感染した大量のニワトリおよびニワトリの排泄物を含む埃が舞う環境での感染例はあります(養鶏場の飼育員など)。これまでに、ヒトの感染が確認された鳥インフルエンザウイルスとしては、H5N1、H5N2、H6N1、H7N2、H7N3、H7N7、H7N9、H9N2、H10N7、H10N8が知られています。


日本で発症した方はおられませんが、中国をはじめ、幾つかの国では発症および死亡の報告があります。とはいえ、幸いにも、今のところ、ヒトからヒトへの感染例はありません。

ちなみに、アウトドアを楽しまれる読者もおられると思いますが、鳥インフルエンザで死んだ、もしくは弱っている可能性がある野鳥に、安易に触れないよう、気を付けてください。

例えば、この2023年3月に神奈川県相模原市で、ハシブトガラスの感染が報告されています。まだ、野鳥からヒトに感染した報告はありませんが、理論的にはありえます。もちろん、他の疾病の危険もありますし、アウトドア・レジャーのマナーですよね。


これまでに報告のあるHPAVで、世界的に大きな問題となったのは、H5N1とH7N9です。HPAVの厳密な定義としては、先に述べたように、ニワトリの病原性が基準です。

従って、HAとNAの組合せだけで決まるものではないのですが、これまでの経験上、HPAVはH5とH7であるため、国際基準では、過去に判明したHPAV以外のH5とH7を低病原性鳥インフルエンザウイルス(low pathogenicity avian influenza, LPAV)、H5とH7でない亜型を「鳥インフルエンザウイルス」として分類し、監視しています。

基本的には、鳥インフルエンザが発生したときの防疫措置は、早期の封じ込め、つまり当該畜舎における飼養家禽の殺処分と焼却、および消毒の徹底です。さらに付近一帯の疫学調査(野鳥の監視を含む)を進め、畜舎の衛生管理と養鶏農家の経営を支援します。

現在、一昨年から日本を含む世界各国で流行しているのはH5N1亜型のHPAVです。日本では、各地での発生に適切な早期対応ができているとはいえ、2022年9月に野鳥での感染が判明して以降、2023年4月までに26道府県で84事例が確認され、およそ1740万羽という凄まじい数のニワトリが処分されています。



2004年1月に日本で79年ぶりのHPAVが発生して以来、最も被害の大きかった2020年11月から翌年3月までに処分された約987万羽の倍に迫ろうとする勢いです。ここまでの被害に達したとなれば、さすがに「物価の優等生」と称された鶏卵も、安定供給と価格を持ちこたえられないと納得いくというものです。しかし、調べてみると、どうも、もっと構造的な問題があるようです。

世界的な社会の混乱と経済のインフレ化を背景に、日本のデフレ未解消と円安が拍車をかけた、エネルギーや輸入穀物の深刻な高騰は、今更ながらのお話だと思いますが、特に、日本国内での酪農・畜産への影響は、廃業や倒産を余儀なくさせるほどの赤字経営を迫っているのだとか。

特に、鶏卵の養鶏農家は、元から高コスト体質で、これまで、経営規模の拡大と集中、技術革新によって、私たちの台所を支えてくれていたのだそうです。それが限界を迎えてしまったのでしょう。その象徴が、昨年(2022年)の春に流れた、国内最大手の鶏卵流通企業とグループの養鶏業社が会社更生手続きに入ったというニュースです。


経営や経済のお話は、私の分を超えますので、これ以上の言及は控えます。しかし、鶏卵が再び「物価の優等生」に返り咲くのは、なかなか厳しそうですね。

最後に、T.A.さんのお友達が罹られた、今シーズンのインフルエンザですが、2023年5月時点で、特にウイルスの病原性が酷く変異したという情報はありません。ご安心ください。
ただし、世界でのHPAVの発生状況を概観すると、何とも背中に冷たいものが流れます(図4)


先に、鳥インフルエンザは、ヒトに感染しても、他のヒトへの感染例は無いと説明しましたが、今後、ヒト‐ヒト感染するように変異する可能性は否定できませんし、これまでの新型インフルエンザも、基本的に、鳥インフルエンザウイルスとの遺伝子組換えで現れているのです。防疫の研究者達に油断は無いと思いますが、私たちも、基本的な感染対策(手洗い・うがい)と当たり前の体調管理は怠らないようにするのが良いですね。