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微妙に違う和製英語 と まったく通じない和製英語



サイダー

英国人に聞くと、英語の ”cider” は、“very strong alcoholic drink” の1種なので、「宴会でサイダーを飲みまくった」というと、お酒を飲めない人がなんでそんなに「強いお酒を飲みまくる」のだろうとなります。日本語の「サイダー」を英語で言うと、 “soda pop” と言うそうです。

サイドブレーキ

英語では、”parking brake” , “emergency brake” , “hand brake”と言います。

サイン
有名人からもらうサインは、”autograph”ですが、クレジットカードなどを使うときに、自分の名前を書く「個人の署名」は、”signature”となります。英語の“sign”は「~に署名をする」という動詞で使われます。名詞で使われる場合は、1. 記号、象徴 2. 兆候 3. 合図 4. 看板、標識、 等々の意味となります。

サービスエリア
高速道路の道の脇にあり、給油したり、休憩したりできる場所のことを「サービスエリア」と呼びますが、英語では、”rest stop” と言います。

サラリーマン
まず、いくつかの和英辞典で「サラリーマン」を引いてみました。

“salaried worker”, “office worker”, “company employee”, “white-collar worker”, “business man”, “corporate employee” などなどです。

日本語の「サラリーマン」という言葉ほど不思議な言葉はありません。これだけ頻繁に使われているにもかかわらず、誰も正確にその意味を説明でないからです。「サラリーマン」に対するイメージは各自の頭の中にあるだけで、どこにもその定義がないからです。

よく新聞に「サラリーマン(給与所得者)」などという見出しが躍ることがあります。この「給与所得者」とは「自営業者」や「農業従事者」との区別のために使われているようですが、「給与所得者=サラリーマン」は明らかに正しくありません。

「給与所得者」の中には、大企業の社長もオーナー経営者も近所の八百屋「有限会社○○商店」の社長の親父さんも、節税のため会社を作った有名芸能人もみな含まれています。

「オーナー経営者(その会社の過半数以上の株を所有している経営者)はサラリーマンからは除く」と言った人がいましたが、上場して持ち株比率が下がったため、数%の株しか持たない創業経営者は世の中にたくさんいます。松下幸之助氏も本田宗一郎氏も稲盛和夫氏も孫正義氏も堀江貴文氏も過半数をはるかに下回る持ち株比率でしかありません。

「過半数を持っていなくてもたくさん株を持っている経営者」はどうかというと、松下幸之助氏や本田宗一郎氏なんかは数%の持ち株比率でしたが、圧倒的な存在感と支配力を持っていました。日本人で彼らのことを「サラリーマン」と呼ぶ人などいるでしょうか?

逆に親会社から任命された子会社の「サラリーマン社長」もいます。彼らは会社の業績が悪くなればすぐにクビにされてしまいます。つまり、外見上「経営者」ではあっても、世間一般から見れば「サラリーマン」なのです。

名誉会長、会長、社長、副社長、専務、常務、取締役、どこからがサラリーマンでどこからが非サラリーマンなのか見当もつきません。つまり、給与所得者とサラリーマンは全く違うし、経営者は全部が非サラリーマンというわけでもないし、何%の株を支配していたら非サラリーマンで、支配していなければサラリーマン、などという基準もありません。

英国人ネイティブに確認してみましたが、やはり経営者層のことを “worker” とは言わないので、「サラリーマン社長」は “salaried worker” でも “office worker” でも “company employee” でも “white-collar worker” でも “corporate employee”でもありません。

一方ネイティブによると、 “business man” は幅広い意味を持っていて、マフィアのボスが

「俺は犯罪者ではない、“business man” だ」

などど、うそぶく時にも使ったりするそうですが、少なくとも「有限会社代表取締役」である八百屋の親父さんや節税のために会社を作った「有名芸能人」のことを “business man” とは呼びません。

また、「サラリーマン風」という言葉をよくニュースなどで聞きます。これは「工員風」とか「建設現場の作業員風」とか「飲食店従業員風」とか、外見から判断するケースですが、ブルーカラーのサラリーマンだって世の中にはたくさんいます。

つまり背広を着ている人や事務仕事をしている人だけがサラリーマンというわけではありません。従って、サラリーマン= “office worker”, “white-collar worker” ではありません。

要するに、「サラリーマン」という概念自体が英語国民の間にないですし、日本人自体が「サラリーマン」が何を意味するのかわかっていないので、英語に訳しようがないのです。したがってその都度、内容を解釈して訳していく以外なさそうです。

ジャンパー
英語の“jumper” は、ジャンパースカートや(工員・水夫などの)作業用上着やつなぎを意味し、英国ではセーター ”sweater” を意味するそうです。日本語で言う「ジャンパー」は、単に “jacket” となります。

かつて日本ではジャンパーの代名詞ともなっていた、「スウィング・トップ」ですが、これはアイビーファッションで一世を風靡したVANの創業者、石津謙介氏が創作した言葉でした。「スウィング・トップは、オレが発明した和製英語の中でも最高の傑作だった」と昔ある雑誌で語っていたのを思い出します。

ちなみに「ブルゾン」のもともとの意味は、フランス語で「すそをしぼったブラウス」と言う意味だそうです(「教えて!goo」より)。

ジェットコースター
英語では、”corkscrew” あるいは、”roller coaster” と言うそうです。ワインの「コルク抜き」のことを、”corkscrew”(コルクスクリュー)と言うのですが、らせん状になっていて、まるでジェットコースターのようなので、きっと”corkscrew”と言うのでしょうね。

ジャスト(ちょうど)
日本語では「9時ピッタリ」のことを「9時ジャスト」と言うので、これを“just nine o’clock”などと言うと、”only nine o’clock”と同じ意味になり、「まだ9時だ」という意味になります。この場合の「ちょうど」は、“sharp”や “on time”や“on the dot”や“promptly”などを使います。

「学校は9時ちょうどに始まる」
”School begins at nine o’clock sharp.”

「ちょうど定刻に到着する」
”arrive spot on time”

シュークリーム
英語のネイティブが「シュークリーム」と聞くと、“shoe cream” つまり「靴磨きのクリーム」を連想するようです。英語では、”cream puff” と言うそうです。

ショートカット
「ショートカット」をそのまま “shortcut” と言ってしまうと、「近道」の意味になってしまいます。髪型の「ショーカット」ならば、“short hair” と言います。

スイミングパンツ
「スイミングパンツ」は、”swimming trunks” と言います。水着は、”swimwear” ですが、特に女性用水着のことは、”swimsuit”もしくは “bathing suit” と言います。 しかし、近年、男子に対しても全身もしくは胴体から足首までを覆うハイテク繊維の水着が開発され、オリンピックなどではそのような水着を着用している男子水泳選手を見ることも珍しくなくなってきました。

したがって、オーストラリアのイアン・ソープ選手が着ているような全身を覆う水着は、”swimsuit”もしくは “bathing suit”になります。

スタメン
「スタメン」は、”starter” です。最近ではアメリカメジャーリーグのテレビ放映が増えたおかげで、野球のピッチャーの「先発」(starter), 「中継ぎ」(set-upper), 「抑え」(closer) という言葉もずいぶんと日本でも普及してきましたね。ところで「メジャー」というと、”measure” つまり「巻尺」の意味にとられるので、本来であれば、「メイジャーリーグ」(the major leagues)と発音すべきですが、そこまで言うときりがないですね。

スナック
英語の“snack”は、「軽食」とか「間食」の意味ですが、日本語の「スナック」は「飲み屋さん」なので、”drinking place”としか言いようがないですね。

辞書によっては、「スナック」を “pub”とか“bar”と訳しているものもありますが、英米人がイメージする“pub”や“bar”とは、かなりかけ離れた「飲み屋さん」なので、やはりただの“drinking place”が一番無難だと思います。

世界各国、飲み屋さんの形態は違うので仕方ないと思いますが。 バー、スナック、パブ、クラブ、居酒屋、小料理屋・・・・等々、それぞれ違うのですが、明確な定義があるわけでもなく、各人のイメージの中にあるものなので、外国語に訳すときは難しいですね。日本人からすると、「寿司屋」がなぜ “sushi bar”になるのかわからないのですが。

ズボン
「ズボン」の語源は、フランス語でペチコート(女性がスカートの下に着用する下着)を意味する “jupon” (フランス語)から来ているそうです(広辞苑より)。

この「ズボン」は米国では、”pants”、英国では、”trousers”、”slacks”と言いますが、さて「半ズボン」のことは何と言うでしょうか?

答えは、”shorts”です。”short pants”(英語ではこう言いませんが)を縮めて、”shorts”と呼んでいるようですが、日本人であれば、きっと「ショー・パン」などと呼ぶところでしょう(現に「短パン」と言っていますが)。言葉を縮める場合の英語ネイティブと日本人の微妙な感覚の違いが興味深いところです。

スマート
英語の “smart” は「賢い、利口な」という意味ですから、「体型が細い」という意味で使いたい時は “slender” か “slim” を使います。

スリーサイズ
日本のマスコミでは不思議なことに、しばしば人間の名前の後に年齢をつけ加えます。たとえば、女優竹内結子(26)、城島健司捕手(30)のように。これは欧米人には理解しがたいことのようなのですが、実は私にもよく理解できません。従って日本の習慣としか言いようがないのですが、同様にアイドル女性の紹介文には多くの場合「スリーサイズ」が加えられます。そもそも英米で女性の身体のサイズを表示する習慣がない(特殊なアダルト雑誌を除けば)そうなので、この「スリーサイズ」にあたる言葉はないようです。あえて言えば、”vital statistics" とのことです。

セクハラ
「セクハラ」は、日本語お得意の省略形で「セクシャルハラスメント」。英語では “sexual harassment” ですね。

セレブ
"celeb"= ”celebrity”の略。

”celebrity” とは「有名人」という意味ですが、最近の日本のマスコミのとりあげ方を見ていると、「セレブ=大金持ちかつ高貴な家柄の出身者」というイメージが定着してきているようです。

ネイティブ(英国人)に確認してみると、やはり ”celebrity” という言葉から連想されることは、テレビタレントや芸能人もしくは、ベッカムのようなスポーツ選手らのことのようです。

政治家のことは決して ”celebrity” とは呼ばないようなので、現在の日本の基準でいけば、安倍晋三氏や鳩山由紀夫氏らはまちがいなく「セレブ」になりますが、 ”celebrity” と呼ばれたら、「私はテレビタレントではない!」と怒るかもしれませんね。