「無料翻訳ソフト」の実力くらべ (第1回)

5種類の翻訳エンジン

Googleで「翻訳」を検索した時に、1ページ目(TOP10)に表示される「無料翻訳ソフト」を出現順に並べてみました。

1位 エキサイト翻訳
2位 Yahoo! 翻訳
3位 翻訳@nifty
4位 infoseekマルチ翻訳
5位 livedoor 翻訳
6位 Google 言語ツール
7位 OCN 翻訳ツール

上記に「ATLAS」「AltaVista」「So-net翻訳」の3つを加え、合計10個の無料翻訳ソフトに同じ文章を訳させてみた結果が下記です。

● 原 文 ●
I have an urgent matter that I want to discuss personally with you. Could I see you tomorrow morning? Only five or ten minutes will do.

【エキサイト翻訳】
私には、直接あなたについて話し合いたいと思う緊急事項があります。 私は明朝、あなたに会ってもよいですか? ほんの5分か10分が大丈夫です。

【Yahoo! 翻訳】
私には、私が個人的にあなたと話し合いたい緊急の問題があります。私は、明日の朝にあなたに会うことができましたか?わずか5または10分でも、良いです。

【翻訳@nifty】
Iは、あなたと個人的に議論したい緊急事項を持っています。Iは翌朝あなたに会うことができましたか。5分あるいは10分だけが間に合うでしょう。

【infoseekマルチ翻訳】
私には、私が個人的にあなたと話し合いたい緊急の問題があります。私は、明日の朝にあなたに会うことができましたか?わずか5または10分でも、良いです。

【livedoor 翻訳】
Iは、あなたと個人的に議論したい緊急事項を持っています。Iは翌朝あなたに会うことができましたか。5分あるいは10分だけが間に合うでしょう。

【Google 言語ツール】
私は私があなたと個人的に論議したいと思う緊急な問題を有する。 私は明日の朝会うでしようか。 5か10分ただする。

【OCN 翻訳ツール】
私は、私があなたと個人的に議論したい至急の問題を持っています。 私は明朝あなたに会ってさしつかえありませんか? ほんの5または10分がします。

【ATLAS】
私には、直接あなたについて話し合いたいと思う緊急事項があります。 私は明朝、あなたに会ってもよいですか? ほんの5分か10分が大丈夫です。

【AltaVista】
私は私があなたと個人的に論議したいと思う緊急な問題を有する。私は明日の朝会うでしようか。5 か10 分ただする。

【So-net翻訳】
Iは、あなたと個人的に議論したい緊急事項を持っています。Iは翌朝あなたに会うことができましたか。5分あるいは10分だけが間に合うでしょう。

*人間による翻訳*
あす午前中にお目にかかれないでしょうか。ちょっと緊急の要件で個人的にお話ししたいと思いまして。5分か10分で結構です。

まったく同じ結果が出たサイトがあり、それをグループに分けると下記の5つになりました。

第1グループ
【エキサイト翻訳】【ATLAS】

第2グループ
【Yahoo! 翻訳】【infoseekマルチ翻訳】

第3グループ
【翻訳@nifty】【livedoor 翻訳】【So-net翻訳】

第4グループ
【Google 言語ツール】【AltaVista】

第5グループ
【OCN 翻訳ツール】

同じ翻訳エンジンのサイト同士を比べても意味がないので、下記の5つのサイトに絞って、これから何回かにわたって翻訳の「実力くらべ」をしていきたいと思います。

【エキサイト翻訳】
【Yahoo! 翻訳】
【翻訳@nifty】
【Google 言語ツール】
【OCN 翻訳ツール】

さて、今回の結果ですが、【エキサイト翻訳】と【OCN 翻訳ツール】は、”Could I ~?” をなんとか依頼の表現としてとらえています。

【Yahoo! 翻訳】では、「明日の朝にあなたに会うことができましたか?」

と「明日の朝」の出来事が「できましたか?」と過去形で表現されています。

最近の日本の若者が使っている「~していただいて、よろしかったでしょうか?」みたいな、気持ち悪い過去形の依頼表現みたいですね。

ただし、【Yahoo! 翻訳】では、”will do” を「~でも、良いです。」ときちんと訳しています。

【エキサイト翻訳】では、「ほんの5分か10分が大丈夫です。」

【OCN 翻訳ツール】では「ほんの5または10分がします。」

と意味をなしていません。両方をあわせて「ほんの5分か10分でもよいです」としていれば、完璧だったのですが残念です。

【Google 言語ツール】は、最初の一文はともかく、後の2文は意味をなしていません。

【翻訳@nifty】にいたっては、 “I” を「私」と訳せずに、「I」と訳してしまう問題外の結果でした。先が思いやられます。

今回の結果の「勝手ランキング」です。

1位 【エキサイト翻訳】
2位 【Yahoo! 翻訳】and 【OCN 翻訳ツール】
4位 【Google 言語ツール】
5位 【翻訳@nifty】

(この項、続く)