鉄鋼4社、売上高2ケタ増・9月中間

2007.10.31 NIKKEI NET

新日本製鉄など鉄鋼大手4社の2007年9月中間決算が30日出そろった。自動車向けに高級鋼が増えるなどで、売上高は4社とも10%を超える伸びとなった。

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日本の鉄鋼各社の業績が好調です。

当然その背景には、中国をはじめとする新興国の旺盛な鉄需要があるわけですが、それに加えて、日本の製鉄業の超省エネ技術や高い製品性能を見逃すわけにはいきません。

たとえば、鉄の専門家から聞いたところによると、日本の製鉄会社では鋼(はがね)1トンを生産するのに必要な石炭の量は0.6トンだそうです。それに対して、米国では1トン、中国では1.5トンの石炭を使用します。

つまり、エネルギー消費の点で、日本は米国よりも1.7倍、中国よりも2.5倍の生産効率を誇っているわけです。

それともうひとつ、日本が世界に誇る”高い製品性能”があります。

特に自動車軽量化を支える高強度鋼板では、日本メーカーは圧倒的な強さを誇っているそうです。

日本車の信頼性の高さは、今さら言うまでもありませんが、たとえば、米国ではそれが顕著に表れています。

米国ではリース料が損金算入でき、税金対策上有利なため、新車の90%がリース契約で購入されています。

そして、リース会社が車のリース料を算定する際に、重要な指標の一つに、その車の5年後の中古価格があります。

米国でも人気の高い日本のハイブリッド車の場合、5年後の中古価格(オーバーホール後)は、新車価格の65%だそうです。それに対し、GM車だと、せいぜい40%とのことです。

当然、中古車として高く売れる日本車のリース料は安く設定されますから、リース料が安く、質の高い日本車は、ますます人気が高まっていくわけです。

どんな業界・世界でも、ユーザーに喜ばれ、かつ、ライバルと差別化できる”技術”がキーとなるわけです。この傾向は今後ますます高まっていくことでしょう。