日本の輸出入総額推移

1979年1月から2010年4月までの日本の輸出入総額のグラフをエクセルを使って作成してみました。
(数字は財務省貿易統計のサイトから)

日本の輸出入総額

こうやってグラフにしてみると、2008年9月のリーマン・ショックのすさまじさが改めてよくわかります。わずか半年足らずで過去10年間に積み上げてきた貿易額の全てが吹き飛んだ、という形になっています。まさに「釣瓶(つるべ)落とし」とはこのことでしょう。

しかしその後はV字回復をして、2010年4月にはほぼ2006年初めの水準にまで戻してきました。「それでもピーク時の8割程度にすぎないから日本経済は良くない」と言われています。

それでは2005年、2006年当時の日本経済の景気は悪かったのでしょうか?

いいえ、日本の上場企業の多くは、3年連続、4年連続で過去最高利益を更新し、「いざなぎ景気」を超えた、超えないなどとおろかな議論をやっていたまさにその時期です。

その景気が良かったはずの時期と同じレベルの貿易額まで回復したのに、日本経済も日本の翻訳業界もいまひとつ元気がないのはなぜでしょうか?

恐らくその一番の原因は、アメリカ経済のバブルの恩恵を一番享受していたのは実は日本企業だった、ということでしょう。過剰消費に慣れきったアメリカ国民のゆるい財布のひもを「通常のこと」と捕らえた多くの日本の大企業も同様に緩みきってしまっていたのです。

しかしその後の調整も反省もそろそろ終盤に差し掛かってきていると感じます。悲しいかな輸出により外貨を稼ぎ、原料や食料を輸入せざるを得ない日本の貿易額は、中長期的に見れば増えることはあれ、減ることはありえないでしょう。

日本の翻訳業界も、これからそろそろ忙しくなってくるはずです。