バングラデシュ投資ミッションに参加して(3)

ベンガル料理と水

さて、日系企業M社の工場を発ち、再びバスで2時間移動し、Sky View Restaurant でベンガル料理のランチを食べました。

Sky View Restaurant の名の通り、周囲を見渡せる14~15階のビル最上階にあるレストランでした。

レストランから見える景色は以下のとおりです。

<Sky View Restaurant から見た街並み1>

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<Sky View Restaurant から見た街並み2>

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<Sky View Restaurant から見た街並み3>

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ベンガル料理はどうだったかと言いますと、インド料理に近い、香辛料をたくさん使った、辛くて脂っこい料理がほとんどでした。また、どのレストランで食べてもだいたい似た料理が出てきました。中にはおいしいカレーやナンもあったのですが、日本人にとっては、非常に脂っこく、辛く、肉も魚も大味で、お世辞にも美味しいとは言えないものでした。

料理の味もさることながら、私がバングラデシュで一番気になったのが、食と水の安全でした。バングラデシュの地下水は、かなりヒ素で汚染されているそうです。 → バングラデシュのヒ素汚染

当然、飲み水は全てペットボトルの水を飲みましたし、火の通った食べ物しか口にしませんでしたが、水は全ての基本ですから、それがヒ素で汚染されているとなるととても恐ろしいことです。

特に地方の農村地帯の人々は、水道がないため、井戸水を飲んでいます。さらに地下水をくみ上げ農業用水として利用しているため、バングラデシュのお米はかなりヒ素で汚染されているとの話でした(JETROの現地所長より)。

さらに野菜や果物の見かけの鮮度を保つためにホルマリン漬けにする習慣があるので、日本の駐在員の皆さんは、普通の市場で買い物はしないそうです。日本の物価なみのお金を出してでも安全と思える野菜や果物を高級店で購入しているそうです。また、牛にホルマリン注射をしたりしているとのことなので、現地の農家の人々には、その点に関する啓蒙活動も必要だとのことでした(JETROの現地所長より)。

水ダメ、米ダメ、肉ダメ、野菜ダメ、果物ダメ、となると「じゃあ、何を食べればいいの?」となり、残念ながら私は「食べる」ということに関しては、楽しめませんでした。

地場の大手小売業本社を訪問

さて、ランチの後、バスで10分ほど移動し、現地で農産品、化学品、日用雑貨品、薬品などの小売を手掛ける大手企業ACIの本社を訪問しました。

<ACI本社においての会社案内> OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ACI のプレゼンテーションを聞いた後、再度バスで1時間ほど移動し、富裕層の家庭を訪問したのですが、それは次回に回すことにします。

(続 く)