第16回 JTF翻訳祭を終えて

先週の木曜日、10月12日に東京のマツダホールにて第16回JTF翻訳祭が開催されました。私は今回の翻訳祭企画実行委員会の委員長を拝命しておりましたので、大盛況のうちに無事終えることができ、ホッと胸をなでおろしております。これもひとえに実行委員の皆様とJTF事務局の努力のおかげですので、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

翻訳祭の内容(講演、パネルディスカッション、翻訳プラザ、交流パーティ)に関しては、今後JTFのホームページやJTF翻訳ジャーナル、あるいは、翻訳事典(アルク)、通訳・翻訳ジャーナル(イカロス出版)、その他のメディアで紹介されることと思いますのでここでは割愛いたしますが、多数の立見客が出てしまい、主催者側としては冷や汗が出るほどの盛況であり、かつ内容も非常に充実していたことをお伝えしておきます。

今回の翻訳祭は外見上、従来の翻訳祭と大きな違いはありませんでしたが、実は過去の翻訳祭とは際立った違いが一つあります。それは予算面のことでした。過去の翻訳祭では全支出額の4割から多い時は9割を理事会社の寄付金によりまかなわれていました。今回は当初より「理事会社の寄付金に頼ることはやめて、自立できる翻訳祭を目指そう」という目標を持ってスタートしました。そのためチケットの新しい販売ルートの開拓やポスターや電話を使っての営業活動、そして新しい広告料収入の道を模索し、結果として十分な黒字と十分な集客を実現できました。また従来とは異なる販売ルートの開拓により、参加者の顔ぶれもかなり違う(とくに女性客や若い方々の姿が目立ちました)という印象も受けました。今回の成功の裏には、アメリアネットワークの長田氏の企画力と実行力があり、彼なくして今回の翻訳祭はあり得なかったでしょう。この場をお借りして、改めて重ね重ね御礼申し上げます。

最後になりましたが、今回の翻訳祭にご参加、ご協力いただきました皆様へ厚く御礼を申し上げて、取り急ぎ、第16回翻訳祭のご報告とさせていただきます。