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JES History

2006年2月から4月にかけblogで連載したJES Historyの保存版です。

第21回 スペイン語
<2006/3/29>
父が38歳で大学に入り、それから本格的にスペイン語(西語)を勉強し始めたことは以前にもふれたとおりです。

JESは“Japan Engineering Support”の略ですが、一時期は“Japanese English Spanish” に変えようかと考えたくらいスペイン語の翻訳が増えていったそうです。

特に南米向け交換機関係の日西翻訳、英西翻訳が急増し、一時期減少した日英翻訳・英日翻訳の落ち込みを十二分にカバーしたそうです。

父によると日英翻訳あるいは日西翻訳よりも英西翻訳のほうがずっと楽にもかかわらず、単価は高かったので、これで結構利益をあげたようです。

しかしその後ある程度技術知識を持つ南米系ネイティブが日本にも現れはじめ、英西翻訳の単価も下落してゆき、だんだん“うまみ”がなくなっていったようです。

それに歩調をあわせるように交換機関係の西語プロジェクト自体も少なくなっていきました。

スペイン語圏への輸出はスペイン語ではなく英語のドキュメントで提出する、という流れが出始めたからです。

これはスペイン語に限ったことではなくフランス語やドイツ語その他の言語においても同様で、技術文書に関しては英語で通すという傾向が少しずつ増えていったようです。

こうしてジェスコーポレーションの主力商品は再び日英翻訳へと回帰していくことになります。


<1970(昭和45)年頃のジェスコーポレーションの看板>