中国のビル建設

久しぶりに出張で中国の大連へ行ってきました。

大連へ行ったときには、いつもラマダプラザホテルに泊まります。大連駅前にあるホテルですが、私はその2階のレストランでいつも外の景色を眺めながら、朝食バイキングを食べています。今回は、そのレストランの窓から見える建設中の高層ビルの話をしようと思います。

そのビルを2013年4月に撮った写真と2014年9月に撮った写真が下記の2枚です。

何を言いたいのかと言うと、1年半も経っているのに遅々として工事が進んでいない、ということです。

<下記は2013年4月に撮影したビルの写真>

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<下記は2014年9月に撮影したビルの写真>

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私が初めて大連へ行ったのは、3年前の2011年9月のことですが、その時タクシーから見える風景の中にたくさんの建設中の高層ビルが見えました。

「やはり、中国はすごい建設ラッシュなんだな」

そう思いながら、ただなんとなく眺めていたのですが、しばらくして「なにか変だな?」と気づきました。

そうなんです、建設中のビルのほとんどが動いていないのです。通常建設中であればクレーンが上下に動いていたり、ビルの周りをたくさんのダンプトラックが行き来したりしているものです。しかし、大連の建設中のビルはほとんどすべてが止まっていました。

その後、2回、3回、4回、5回と大連を訪れるたびにタクシーから見える建設途中のビルを注意深く見ましたが、やはりほとんど工事に進展は見られませんでした。

大連でも朝夕の時間帯は、日本同様、どこも車のラッシュでにぎわいます。しかし、日本と決定的に違うことがあります。それは、大連では、ダンプやトラックがほとんど走っていないということです。

東京や横浜の道路では、大型ダンプから軽トラックまで、さまざまな種類のトラックが所狭しと走り回っていますが、大連ではほとんどトラックが走っていないのです。少なくともここ3年間のあいだは。

掲載した2枚の写真は、大連駅前の一等地に建設中の高層ビルです。日本であれば、土台さえできてしまえば、上物の建設スピードは実に早く、高層ビルでさえあっという間に完成してしまいます。逆に短期間で完成させなければ投資額を早く回収できないので困ることでしょう。

噂されているように中国のバブルはすでに崩壊しているのでしょうか?中国政府が力づくで景気の下支えをしてとりつくろっているのでしょうか?

真実のほどはわかりませんが、ソフトランディングをして、日本経済はもちろん世界経済に悪影響を与えないよう願うばかりです。