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JES History

2006年2月から4月にかけblogで連載したJES Historyの保存版です。

第17回 米国人捕虜と終戦
<2006/3/23>
戦争末期父が造船所で働かされていた話は前回しましたが、その時そこで二人の米国人捕虜が強制労働をさせられていたそうです。

いつも一生懸命働く二人に興味を持った父は片言の英語で話しかけました。

「なぜそんなに一生懸命働くのですか?」

返ってきた答えは

「日本はもうすぐ負けるから、あとわずかの期間頑張れば仲間が助けに来てくれる」とのことでした。

大本営発表の情報しか知らない16歳の少年にとってはとても信じられない言葉でした。

ただその態度になんとなく好感を持った父は人目につかぬようできるだけ二人に親切にしてあげたそうです。

といっても休憩時間に冷たい水を持ってきてあげる程度のことですが。

さて、8月15日の終戦を境にして突然立場が入れ変わりました。

真新しい軍服をビシッと着た米軍兵士たちが日本人憲兵たちをつかまえて小突き回している場面に遭遇したのです。

そのうちの二人は正にあの捕虜達でした。捕まえられた憲兵達はいつも捕虜をいじめていたそうです。

その場面を見て「人間というものは立場によってここまで変わるものなのか」と愕然としたそうです。また同時に大本営発表による情報操作の恐ろしさも実感したようです。


<1945(昭和20)年8月30日
厚木基地に降り立つマッカーサー元帥>