History
 2006年2月から4月にかけblogで連載したJES Historyの保存版です。
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 第 1回 技術翻訳のパイオニア
 第 2回 パンナムでのランチタイム
 第 3回 50通の葉書と初仕事(その1)
 第 4回 50通の葉書と初仕事(その2)
 第 5回 6畳間からのスタート
 第 6回 タイピストと赤ん坊
 第 7回 羽田空港へ猛ダッシュ
 第 8回 竹内均先生
 第 9回 仕事の安定と営業活動
 第10回 プロは常に基本に返る
 第11回 将来は確実に見えている
 第12回 散歩と草笛
 第13回 心に空虚
 第14回 黙想ノート(その1)
 第15回 黙想ノート(その2)
 第16回 黙想ノート(その3)
 第17回 米国人捕虜と終戦
 第18回 利益と税金
 第19回 福利厚生、横浜市第一号
 第20回 学問に王道なし
 第21回 スペイン語
 第22回 新製品が大好き!
 第23回 商売と山っ気
 第24回 JFK
 第25回 ニクソン・ショック
 第26回 オイル・ショック
 第27回 父からの手紙(その1)
 第28回 父からの手紙(その2)
 第29回 俺は医者になる!
 第30回 この世に人類が存在する限り・・・
(最終回)

2006/03/02

第4回 50通の葉書と初仕事(その2)

結局、担当者との話合いにより「出来上がり英文1ワードにつき@7円」と決まりました。

この時決まった「出来上がり英文1ワードにつき@7円」という考え方が、その後長きにわたり和文英訳の基準として生き続け、ひいては業界の標準につながっていったとは、その時の二人は夢にも思わなかったでしょう。

ところで、厚生労働省の資料によると1963(昭和38)年の大卒男子初任給の全国平均は、20,040円、一方2003(平成15)年の大卒男子初任給の全国平均は198,500円ですから、40年間で9.9倍、つまり約10倍になったわけです。

当時の「出来上がり英文1ワードにつき@7円」を現在の物価水準に直すと、@70円/ワードとなります。

仮に1ページあたり200ワードと換算すると1枚単価が@14,000円です。

1日に10ページ翻訳し、月に20日間働くとすると、単純計算で月収280万円、年収3,360万円となります。

後年ある業界関係者が「昭和40年代であれば2年間翻訳すれば家が建っただろう」と話していたのを思い出します。当時は土地の値段が他の物価に比べてかなり安かったということを思えば、あながち大げさでもなさそうです。

それでは私の父も翻訳で大儲けしたのでしょうか?

答えはYESでもありNOでもある微妙なところです。その後一時期それなりの利益を上げたようですが、すぐに儲けることを自ら放棄してしまったのです。

そこらへんの話も含めてこれから順次語っていこうと思います。



<東京オリンピック開会式>
1964(昭和39)年10月10日、偶然にもジェスコーポレーション設立の日と同じ日となった。


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